所属機関の取組紹介
飯間 麻美先生

京都大学 医学部附属病院先端医療研究開発機構 特定講師
飯間 麻美
 先生
【研究内容】 画像診断、放射線医学

京都大学に学童保育所ができました

「京大に学童ができるらしいよ」「えっ、学内に?」このようなお話を耳にしてからしばらくして、学童保育所オープンのプレイベントに子供と参加してきました。

学童保育所 京都大学キッズコミュニティ(KuSuKu)は大学の文書館1階のスペースを活用して設置されました。週末や夏休みなどの長期休暇中に教職員や学生の子供(小学生)が利用できます。保育所の中に入ると様々な年齢を対象とした絵本や本、おもちゃ、滑り台、ボルダリング、キッチンまであり、体を動かす遊びだけでなく、工作や実験、おやつ作りなどができるようにもなっています。ただ子供を預かり面倒を見るだけでなく、大学ならではの教育や研究と関連したプログラムを子供に体験してもらい「子を育む」、また子育て中の研究者が安心して研究に専念できる環境を準備することにより「親を育む」の両面を通じ、日本の研究力・技術力の向上に貢献するというコンセプトに感銘を受けました。

プレイベントの当日は子供たちが各々の部屋でひとしきり遊んだ後、ミニホールで沼田英治特定教授の「虫はともだち」というお話を聞く体験プログラムがあり、子供たちは目を輝かせながら聞き入っていました。

学童保育所の開設に至るまでは、様々な事務職員や教員のご尽力があったとお伺いしています。特に(ご自身が必ずしも利用する立場ではないにも関わらず)後進のためにご尽力くださった皆様には本当に感謝申し上げます。京都大学女性教員懇話会の有志も稲垣恭子理事方とお話させて頂き、大学での学会や研究会開催時の保育にも有効活用できるのではないかとメッセージをお伝えしました。

今回は学童保育という大学の取り組みの一例ですが、このように大学が寄り添ってくれると、様々な場面で苦労してきた研究者も、持続して研究により専念しやすくなるでしょう。最近は各大学が独自の取り組みを打ち出され、JSPS CHEERS! のホームページでも紹介されています。女性男性問わず、様々な立場の研究者がより研究しやすくなるような社会になるために、アドバイザーとして少しでもお役に立てればと思います。

学童保育所 京都大学キッズコミュニティ(KuSuKu)にて。筆者(左)と稲垣理事

【参考リンク】(外部サイトに移動します):
学童保育所 京都大学キッズコミュニティ(KuSuKu) -京都大学男女共同参画推進センター

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