自治医科大学の取組

「医師・研究者キャリア支援センター」 を中心に、制度・対話・学びでキャリアを支援

 自治医科大学 医師・研究者キャリア支援センターでは、医師・研究者、医療現場や研究活動を共に支える多くの教職員(博士研究員を含む)、および大学院生が、ライフイベント(出産・育児・介護など)に直面してもキャリアを途絶えさせることなく、専門性を発揮し続けられる環境づくりを推進しています。独自の柔軟な勤務・保育体制の整備をはじめ、デジタルツールの活用、全学的な意識改革を促すセミナー、世代を超えた対話の場づくりまで、多角的な支援プログラムを企画・運営しています。

シンボルマーク

 同センターが掲げるシンボルマークには、教職員、大学院生がそれぞれのライフステージで直面する多様な課題を乗り越え、自分らしく輝きながらキャリアを紡いでいけるようにという願いと、それを大学全体で手厚く支え、未来へと繋いでいく強い決意が込められています。この理念のもと、本学では以下のような包括的な支援を展開しています。

 

独自の「医師・歯科医師育児短時間勤務」と、地域連携で低料金を実現した高度な保育サービス

 本学独自の制度として、子どもの小学校就学の始期に達するまで(小学校に入学する前の3月31日まで)を対象とした「医師・歯科医師育児短時間勤務職員」の枠組みを設けています。週の勤務時間を20時間または30時間から、個々の家庭状況や復職のペースに合わせて柔軟に選択できます。さらに、必要に応じて特例として「小学校3年生修了まで」期間を延長して利用することも可能です。

 また、これらを支える学内保育施設「保育ルームあいりす」は、医師・歯科医師、看護師や薬剤師、技師といった多様なコメディカル(医療従事者)、教員、事務職員、博士研究員を含むすべての教職員、および大学院生に広く利用されています。 大学と医療現場、研究活動を支えるあらゆる職種の仕事と育児の両立をバックアップするため、通常の託児に加え、以下のような医療機関ならではの高度で柔軟な保育サービスを提供しています。

  • 下野市受託による低負担な病児保育:下野市からの事業受託により、教職員の経済的負担を抑えた安心の低料金で病児保育を提供しています。

  • 陰圧室完備による徹底した感染症対策:二次感染を防ぐための陰圧室を設置し、急な発熱や病気のお子さんを安全・確実にケアします。

  • 「テオテ」によるスムーズな予約環境: 病児保育予約サービス「テオテ(旧あずかるこちゃん)」を導入しており、24時間スマホから手軽に予約変更などが可能で、朝の忙しい時間帯の負担を軽減します。

  • 柔軟な一時託児・夜間保育: 学会や急な残業時のスポット利用(一時預かり)のほか、夜勤・当直に対応する夜間保育体制を完備しています。

 

スムーズな就業を後押しする「復職等の相談支援」と環境整備

 医師・研究者キャリア支援センターでは、ライフイベントによる休職からのスムーズな復職や、その後のキャリア継続に関する個別相談窓口を設置しています。復職前後の不安を和らげるため、勤務時間や業務内容の調整について診療科・各部署と連携しながら親身に伴走するサポート体制を構築しています。

 あわせて、教職員が心身ともに健康を維持しながらパフォーマンスを発揮できるよう、学内には「女性休憩室」が整備されており、日々の休息や妊娠中の体調不良時、復職後の搾乳管理などに活用されています。

 同時に、本学では男性教職員の育児参画サポートにも力を入れています。男性が育児休業(産後パパ育休など)を取得しやすい職場風土の醸成に向けて、管理職や周囲の理解を深める意識啓発、ハラスメント(パタハラ)防止の徹底、両立に関する個別相談体制を強化。性別に関わらず「共に働き、共に育てる」働き方を大学全体で推進しています。

 

育児ハンドブックの活用と「Jichi Joy Café」による交流支援

ハンドブック

 医師・研究者キャリア支援センターでは、学内の支援制度や手続きが一目でわかる「育児ハンドブック」を作成・配布し、スムーズな両立をサポートしています。さらに、診療科や職種の枠を超えて気軽に対話できるアットホームな交流の場として「Jichi Joy Café」を定期的に開催しています。孤立を防ぎ、日々の悩みや男女それぞれの両立の工夫を気軽に共有できる相談しやすい土壌を育んでいます。大学院生や学部生の参加も歓迎します。

 

学びと対話でキャリアを描くイベント・セミナーの開催

 将来のキャリアや研究活動、仕事と生活の調和について多角的に考える機会を提供しています。

  • 次世代医師・研究者交流会:若手からベテランまで幅広い世代の医師・研究者をはじめ、教職員、大学院生、学部生等が集い、将来のキャリアプランや研究活動について本音で語り合える場です。各分野で活躍する著名な有識者を招いた講演会も実施しており、ロールモデルから刺激を受け、モチベーションを高め合いながら、次世代を担う人材の育成と定着へ繋げています。

  • 働き方を考えるセミナー:ライフイベントとの両立や効率的なキャリアアップのあり方を学ぶセミナーです。仕事と生活の調和(ワークライフバランス)やダイバーシティの重要性について教職員全体の理解を深めることで、当事者だけでなく周囲のサポート意識も高め、大学全体でキャリア継続を後押しする風土をつくっています。

 

Webサイトによる学内外へのタイムリーな情報発信

 医師・研究者キャリア支援センターの公式Webサイトでは、各種支援制度の詳細や申請方法をはじめ、学内イベントの開催報告、各種セミナーの案内などをタイムリーに発信しています。学内の教職員だけでなく、将来本学でのキャリアを志す学外の医師・研究者に対しても、本学の充実したサポート体制や最新の取組状況を分かりやすく可視化し、広く届けています。

自治医科大学 医師研究者キャリア支援センター 公式Webサイト