上智大学の取組
沿革
上智学院のダイバーシティ関連の活動は、2009年の「グローバル社会に対応する女性研究者支援」プロジェクトから始まり、2011年には「男女共同参画推進宣言」を制定した後、当初は男女共同参画推進室が中心となり展開していました。その後、多様性の概念の広がりに合わせ、「ダイバーシティ推進室」として改組し、支援対象者の拡大と制度充実を進めてきました。
一方、2021年7月、短大や中学校、高校など、上智学院の設置校全体と連携して「サステナビリティ推進本部」を設置しました。大学の社会的責任を果たすため、イエズス会全体が掲げるUAPs(4つの普遍的方向付け)と国連の掲げる世界的取り組みであるSDGs(持続可能な開発目標)を積極的に活かし、サステナビリティに関わる学院内の研究・教育・課外活動団体・社会貢献活動の連携・協働、情報発信など、一層の活動促進をしてきました。
2024年7月に「ダイバーシティ推進室」と「サステナビリティ推進本部」を統合し、新たに「ダイバーシティ・サステナビリティ推進室」を設立しました。これにより、これまで両組織で行なってきた取り組みに共通する課題を整理するとともに、運営体制を強化し、全学的なエンゲージメントを促進しています。
体制
ダイバーシティ・サステナビリティ推進室は、事務組織図上では、上智学院直下に設置されており、経営企画担当理事と学生総務担当副学長の担当所管として関係会議体において速やかに審議、報告が行える体制となっています。
ダイバーシティ・サステナビリティ推進室コアメンバーは、常勤職員と学生職員の構成となっており、独自の試みとして、学生職員を雇用し、イベント企画、キャンパス環境整備、広報活動などに関わってもらうことで、学生、教員、職員の協働を実現しています。
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女性研究者への支援制度・ライフイベント支援制度
女性研究者グローバル育成奨励賞
本奨励賞は、2009 年に文部科学省の「女性研究者支援モデル育成」事業として、上智大学「グローバル社会に対応する女性研究者支援」プロジェクトの採択を受けて3 年間取り組んだ結果、2012 年度から創設されました。
女性研究者グローバル育成奨励賞は、理工学研究科の女子学生を対象に、国際的に活躍する女性研究者への第一歩を支援することを目的としており、国内外の研究者と切磋琢磨し、大きく飛躍することが期待されています。国際学会、学術論文などにおいて、高度で先進的な研究実績をあげ、将来の活躍が期待できる女性研究者に授与されます。

2025年度女性研究者グローバル育成奨励賞 授賞式
「学会等における託児サービス補助」制度
2017年度より、研究と育児の両立支援の一環として、「学会等における託児サービス補助」制度を開始しました。
出産・育児等のライフイベントは、研究者の活動に大きな影響を及ぼすことが少なくありません。特に学会参加・活動において、研究の中断や遅延がキャリア形成に影響を及ぼすことを踏まえ、本学で開催される学会等へ託児サービスの費用の一部を補助することによって、研究者の支援につなげることを目的とします。
研究支援員制度
上智学院では、2012年度より、本学研究者が出産・育児・介護等を理由に研究を断念することなく、ワーク・ライフ・バランスを保ちながらキャリア形成を継続し、公平な競争に参加できるよう本制度を運用しています。男性研究者へも制度が浸透し、性別や研究分野の隔たりもなく全学的に利用されています。また、本制度を利用する教員が研究支援員のロールモデルやメンターとしての役割も担っており、研究支援員の育成といった波及効果も出ています。
多様性の確保のための支援
上智大学DEI&B推進宣言の公表
(2025年8月)
上智大学は「DEI&B(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン・ビロンギング)推進宣言」を定め、公表しました。
上智大学の中長期計画「グランドレイアウト 3.0 」においても、重点課題として「DEI&B に関する構成員の意識改革の推進と、より多くの構成員を巻き込む体制の構築」を掲げています。今回のDEI&B推進宣言の公表により、すべての構成員およびステークホルダーに対し上智共通の Diversity, Equity, Inclusion, Belongingの定義と目的を明示し、DEI&B推進のための基盤をさらに強化していきます。
上智大学 DEI&B(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン&ビロンギング)推進宣言
上智大学DEI&Bハンドブック
~互いを尊重し合える場所を目指して~を発行
(2025年9月)
上智大学は、学生や教職員など本学構成員向けの冊子として、『上智大学DEI&B ハンドブック~お互いを尊重し合える場所を目指して』を発行しました。本学では、個人がその個性と能力を十分に発揮できる社会の実現を目指し、マイノリティ支援やワークインライフ支援など、多様性を尊重するさまざまな取り組みを行ってきました。本冊子は、各種制度や相談窓口、これまでの歩みや本学のDEI&Bに対する基本的な考え方を一冊にまとめたものです。

上智大学が「D&I AWARD 2025」で最高位「ベストワークプレイス」に認定されました
(2025年12月)
上智大学は、株式会社JobRainbow が実施する「D&I AWARD 2025」において、ダイバーシティスコア100点満点中90点を獲得し、認定ランク最高位である「ベストワークプレイス」に認定されました。同アワードにおいて、学校法人が最高位認定を取得したのは本学が史上初かつ唯一となります。
「ベストワークプレイス」認定は、日本国内だけでなく世界的にも高い水準でD&Iの推進に取り組んでいる先進的な組織であること、D&Iの組織文化の醸成はもちろんのこと、構成員一人ひとりがD&I推進の担い手として積極的に活動していること、D&Iの理念が組織のあらゆる側面に反映されており、組織外にも良い影響を与えていることなどが評価された企業・団体に与えられるもので、4つの認定のうち最高位の評価となります。
多様性のある組織を作るための先進的な研修制度
DEI&B研修の実施
(2025年6月~10月)
上智学院は、グランドレイアウト3.0 において、DEI&B(ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公正性)、インクルージョン(包摂性)、ビロンギング(帰属感))の推進を重要課題の一つとして位置付けています。この取り組みの一環として、2025 年6 月より、上智大学の全教職員を対象としたオンデマンド動画によるベース研修を開始しました。本研修は、DEI&Bの理念を「自分ごと化」することを目的としており、教職員一人ひとりがその意義を理解し、日々の業務や行動に反映できるよう設計されています。
さらに、行動変容を促すための体験型研修プログラムも実施され、こちらには大学執行部(理事長、理事、監事、学長、副学長)および職員管理職層が合同で参加しました。参加者は、マイノリティの立場を疑似体験することで、異なる視点から物事を捉える感覚を身につけることを目指しました。今後も上智学院では、DEI&Bの理念を組織全体に浸透させるための継続的な取り組みを進めていく予定です。

男女共同参画・ダイバーシティ推進ウェブサイト
ダイバーシティ及びサステナビリティ推進に関わる取り組みや成果を取りまとめて、積極的な発信につとめています。

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