東京都立大学の取組

ダイバーシティ推進施策全体の概要について

ライフイベント支援制度の紹介

ライフ・ワーク・バランス実現のための研究支援制度

　出産・育児・介護のために十分な研究時間を確保できない研究者に対して、研究業務及び教育業務を支援する支援員を雇用する人件費の一部を支援する制度です。半期ごとに募集を行い、1回につき50万円を申請の上限額としています。また、申請の総額が300万円に達するまで、何回でも利用することができます。毎回、15件前後の申請をいただいています。申請事由としては育児がほとんどですが、障がいや持病のある子どもの養育や家族の介護などのケースもあり、継続的な支援の必要性もうかがえる状況です。また、育児休業取得中も本制度を利用することができるため、特に試料の管理や長期にわたる実験など、継続的な作業が必要な場面にも活用が可能となっています。

女性研究者の紹介

未来を拓く－東京都立大学ゆかりの女性研究者たち Vol.1，2

多様性のある組織を作るための先進的な研修制度

アンコンシャス・バイアス研修

　大学の意思決定に携わる教員を主な対象として、本学のさらなるダイバーシティを進める一助とすることを目指し、「無意識の思い込み、偏見」と訳される「アンコンシャス・バイアス」をテーマとした研修を行っています。学長、副学長、学部長など、大学の意思決定に携わる教員が必ず対面で参加できるよう、トップ層が集まる会議の時間帯の前後に研修の時間を設定しています。また、それ以外の教員・職員も任意で参加できるよう、オンラインとのハイブリッド形式で実施しています。参加者からは、より踏み込んだ内容の話を聞きたいという意見や、特に組織のガバナンス（リスク管理）の視点から、継続的な研修として開催してほしいとの要望もあり、今後も継続的に実施する予定です。

セクシュアル・マイノリティ教職員研修

　大学におけるLGBTQ＋当事者対応の事例についてのニーズが高いことから、2021年度より教職員を対象にした研修を実施しています。本学での対応事例や、他大学の事例などをベースに、NPO法人など当事者団体の調査結果なども踏まえた情報提供を行うとともに、質疑応答の時間を長めに設定し、現場で働く教職員の疑問を少しでも解消できる場となるように工夫しています。参加者の意見から、新たな対応ニーズが見い出されることもあり、こうした双方向性の高い研修は、参加者の教職員だけでなく、ダイバーシティ推進室にとっても新たな情報を得ることができたり、LGBTQ＋当事者の支援に関心のある教職員とのネットワークづくりのきっかけとなったりするなど、有益な場となっています。

男女共同参画・ダイバーシティ推進ウェブサイトの紹介

ダイバーシティ推進室の概要紹介やイベントの告知をはじめ、事業報告書やロールモデル集などの発行物へのリンクも掲載しています。

また、X（旧Twitter）でもイベント情報などを発信しています。 東京都立大学　ダイバーシティ推進室　X（旧Twitter）@diver1_official