富山大学の取組
ダイバーシティ推進施策全体の概要
富山大学では、地域と世界に向かって開かれた大学として、令和2年4月、「ダイバーシティ推進センター」を設置しました。これまでの「富山大学男女共同参画宣言」とダイバーシティ推進のための基本方針を踏まえ、SDGsの目標でもあるジェンダー平等をより一層推し進めています。さらに、性別、性的指向と性自認(略称SOGI)、障がいの有無、年齢、文化、宗教、信条、国籍などの多様性を尊重し、それぞれが自らの能力を発揮し、誰もが生き生きと活躍できる教育・研究・職場環境づくりを進めています。
ダイバーシティ推進のための基本方針
すべての学生・教職員が、互いの違いを受け入れ、尊厳と個性を尊重し合いながら、学修・教育・研究・就業に専念し活躍できるよう、意識の啓発に努めます。
多様な人材を積極的に雇用し、誰もが安心して安全に業務に従事できるよう、就業規則や就労環境の整備を行います。
ダイバーシティ推進の視点に立った社会への貢献や、国内外の教育機関や社会との協調・連携を進めます。
女性研究者への支援制度の紹介
成果公開費助成金
女性研究者の国際的レベルの組織運営能力と研究創出能力の向上を目的として、その研究成果を公開するための費用を助成しています。
制度利用者の声
「研究成果発表は、研究自体が終了してから日数を経て行われることも多く、発表の頃には研究期間が終了し、研究費の助成期間も終了していることが少なくありません。そのため、今回の成果公開費助成金をいただけたことに感謝するとともに、今後も事業の継続や増額をご検討いただければ幸いです。」
国際シンポジウム企画・開催助成金
女性研究者の国際的レベルの組織運営能力と研究創出能力の向上を目的として、国際シンポジウムの企画・運営を行うための費用を助成しています。
制度利用者の声
「ご支援いただきありがとうございました。大学としてサポートしていただいていることを心強く感じました。」
「このたびは、ご支援いただきありがとうございました。大変心強く、運営に専念することができました。」
国際学会参加費助成金
本学の研究力の活性化及び将来国際的に活躍することが期待される若手研究者の育成を目的として、本学に所属する女性研究者及び博士課程の女子学生が国際学会において研究発表を行うための学会参加費用を助成しています。
制度利用者の声
「今回は国際学会への参加費をご助成いただき、誠にありがとうございました。本学会に参加したことで、多くの刺激を受け、さまざまな知識や考え方を得るとともに、今後の課題を明確にすることができました。今回の貴重な経験を活かし、今後の研究の発展につなげるとともに、卒業後はグローバルに活躍できる研究者となるための糧としていきたいと考えております。」
これまでの採択件数は、富山大学ダイバーシティ推進センターウェブサイトの「女性研究者への支援」ページをご参照ください。
ライフイベント支援制度の紹介
研究サポーター制度
ライフイベント(妊娠・育児・介護等)と研究の両立を図り、研究力の補助や、将来の研究者を育成することを目的として、研究補助等を行う研究サポーターを配置するための経費を助成しています。本学学生・大学院生等が研究サポーターとなり、研究補助・データ集計・学会発表準備・授業の準備等を行っています。
制度利用者の声
「育児をしながらも研究活動を続ける助けとなり、有意義に活用させていただきました。」
「支援していただきまして、論文執筆と実験の時間を作る事ができました。ありがとうございました。」
学会等参加時に係る休日保育利用料及び子ども帯同時の交通費補助制度
本学に所属する研究者の教育・研究活動と育児との両立を支援することを目的として、学会、シンポジウム、研究発表会等において、申請者が発表者として参加する場合や、申請者が指導する学生が発表者として参加する学会等に同行する場合に、子どもを休日保育施設等に預ける際の利用料を補助しています。令和7年度からは、学会等に子どもを帯同する場合に、その子の交通費を補助する制度も開始しました。
制度利用者の声
「本制度を利用させていただいたことで、子どもの預け先に対する不安を軽減し、安心して学会発表および学会への参加に臨むことができました。子育てをしながら研究活動を継続する中で、学会発表は研究成果を発信し、研究者同士の交流や新たな知見を得るための貴重な機会ですが、育児との両立には預け先の確保が大きな課題となることがあります。そのような状況において、本制度は研究活動を継続するための大きな支えとなりました。」
育児・介護両立支援ハンドブック
令和7年4月、出産・育児と仕事との両立を支援するため、「両立応援!とみだい育児ハンドブック」を発行しました。本学における両立支援制度や、子育てお役立ち情報をまとめています。
また、令和7年11月、介護と仕事の両立を図っている教職員や、これから介護に直面する教職員を支援するため、「富山大学介護両立ハンドブック」も発行しました。
女性研究者表彰制度
学長賞「未知に挑む女性研究者賞」
女性研究者の優れた研究と高い将来性を讃えるために、平成29年度に富山大学学長賞「未知に挑む女性研究者賞」を創設しました。人文・社会科学、芸術ならびに自然科学の各分野において優れた研究成果を挙げ、将来的に国内外で当該研究分野を牽引していく高いリーダーシップが期待される女性研究者を顕彰することにより、女性研究者の研究意欲の向上、本学、ひいては我が国の学術研究の将来に資する人材の育成等を目指しています。
未来の女性研究者育成
女子学生チーム「スマート・ポリネーター」
理工系女性研究者の育成及び次世代を担う女子中高生の理系進路選択を促進することを目的として、本学の女子学部生・大学院生を「スマート・ポリネーター」として任命し、女子中高生ならびに本学の女子学生に向けて理工系分野の魅力を伝える次世代育成型の啓発活動を行っています。イベントの企画・運営に加え、理工系学生等を紹介するリーフレット、SNS向けコンテンツ等の制作など、さまざまな活動に取り組んでいます。
SMART(スマート)とはSupport Model for the Advancement of Female Researchers in Toyama の頭文字を取った言葉で、富山大学の男女共同参画の取組を推進するためのキャッチフレーズです。Pollinator(ポリネーター)とは「送粉者」のことで、花に訪れて花粉を届け、植物の結実を促す存在です。 花(未来を担う若者)に花粉(科学の魅力)を届け、結実(研究者を目指す若年層の増加)につなげるようなSMART を広めていただくPollinator として活躍してほしいという願いを込めて、この名称としました。
多様性の確保のための支援
Smart Café/Smart Café Premium
各部局において、学生及び若手研究者のキャリア形成支援やネットワーク形成を目的として「Smart Café」を開催し、キャリアパスやワークライフバランスについての講演会や、さまざまなテーマについて語り合う座談会を実施しています。
また、教育・研究・職場環境づくりに関する現状の課題と今後必要な取組について意見交換を行うため、各部局の執行部と研究者による部局ミーティング「Smart Café Premium」を開催しています。執行部と研究者が対話を通じて相互理解を深めることで、働きやすい環境づくりや研究環境の改善につなげています。
参加者の声
「常態化してしまっている問題点を掘り起こしてもらえたことがありがたい。一人で諦めてしまっていた。」
「一人講座で、何もなければいつも一人で仕事をすることになってしまうので、他の講座の先生方のお話を聞けたこと、顔見知りになれたこと自体がありがたかった。」
多様なSOGI尊重のためのガイドライン
すべての学生や教職員が安心して過ごすことのできる環境づくりのため、教職員が多様なSOGI について理解を深めるとともに、特に性的マイノリティである学生への対応にあたり、その一助となるよう教職員向けガイドラインを作成しています。
なお、本ガイドラインは、環境の改善を踏まえつつ、関係する人々や諸機関との意見交換を基に、必要に応じて適宜見直しを行っています。
富山大学多様なSOGIの尊重に関するガイドライン(教職員向け学生対応ガイドライン)
University of Toyama Guidelines for Celebrating SOGI Diversity (for Faculty and Staff)
男女共同参画・ダイバーシティ推進ウェブサイトの紹介
富山大学では、ダイバーシティ推進宣言に基づき、多様な人材が活躍できるよう、教育・研究活動と生活の両立支援に積極的に取り組んでいます。富山大学ダイバーシティ推進センターのウェブサイトでは、各種事業の報告に加え、教職員支援制度の情報も掲載しています。
