筑波大学の取組

ダイバーシティ推進施策の概要

筑波大学はDIversity,Equity&Inclusionを推進しています。

 筑波大学では、「特定のマイノリティを支援する」だけではなく、大学が学生や職員を含む「ひとりひとり」の「人のエンパワーメントを推進する」というチャレンジを実現するために、2023年1月にヒューマンエンパワーメント推進局(Bureau of Human Empowerment “BHE”)を設立しました。建学の理念として「開かれた大学」を掲げる筑波大学において、性別・国籍・障害、その他さまざまな背景にかかわらず、すべての学生・教職員が尊重され、その能力を十分に発揮できる環境整備に努めています。

基本理念

 筑波大学で学び、働くすべての人の権利、可能性、多様性を尊重し、個々の能力が最大限に発揮される環境を整えます。また、この活動を通して、人のエンパワーメントを推進する大学の文化を醸成します。

行動指針

 学内外の組織と信頼関係を構築し、人の多様性と包摂(ダイバーシティ&インクルージョン)に基づく環境と価値創造の好循環の実現を目指して、次の行動指針を定めています。

  1. 構成員がキャリアに応じて多様な個々の能力を最大限に発揮するための人材育成の支援

  2. 各組織および個人の目標・目的に応じて構成員を生かす公正・公平な環境構築の支援

  3. 構成員が多様な他者を適切に理解・対応するための啓発活動

  4. 人の可能性と多様性を尊重し、心身ともにエンパワーメントを推進する大学文化の醸成

  5. 地域社会及び国際社会との連携・協力による多様性が包摂された社会に向けた活動

 

女性研究者への支援制度の紹介

女性限定公募の実施

 男女雇用機会均等法第8条に基づくポジティブ・アクションとして、2025年度から、女性教員の比率向上を目的に女性を対象とした教員採用募集を全学的に実施しています。これは、イノベーティブな研究と教育を牽引する体制構築を目指す、本学の重要な施策であると位置づけています。

 2026年度は、全学で19名分の採用枠を設定し、16名分は准教授または助教の公募として、本学全ての研究分野を対象に、一括して募集を行いました。残りの3名分は職種や分野を限定して募集しています。

TIDE Women’s Awardの実施

TIDE Women’s Award

 2018年度に創設された賞で、年に1度、女性研究者のみならず教育や地域貢献、機関内外のダイバーシティ推進に尽力している女性研究者・技術者を表彰しています。

 “TIDE”とは、筑波大、日本IBM、産総研による平成28年度科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」の活動名で、「多世代に渡る女性研究者・技術者のシームレスエンカレッジモデルの実現を目指して」の略称です。

 3機関が連携して女性研究者・技術者の採用や活躍を加速するための「3つの土台(環境支援事業、意識啓発事業、研究力向上事業)」と「3つの柱(研究活動再開支援プログラム、次世代キャリア支援プログラム、上位層育成プログラム)」となる取組を実施しています。

TIDE Women’s Award | 筑波大学 ジェンダー支援チーム

 

ライフイベント支援制度の紹介

育児・介護等との両立のための研究継続・復帰支援事業

 2011年度から、出産・育児等により研究が中断しやすい女性研究者等を対象に支援を開始し、2018年度からは支援対象を拡大し、「育児・介護等との両立のための研究継続・復帰支援事業」として継続的に支援を実施しています。

育児・介護等のライフイベントとの両立のための研究継続・復帰支援事業 | 筑波大学 ジェンダー支援チーム

子の出張帯同費用支給

 2026年度から、教職員の教育研究と育児の両立支援を目的として、やむを得ない事情により出張に子を帯同する場合、その子の交通費(実費)を支給する制度を設けています。

【教職員向け】子の出張帯同費用について(5/1) | その他 | 筑波大学 ジェンダー支援チーム

休業・休暇等取得中における科研費執行支援制度

 教員が育児や介護、療養などのライフイベントに伴う休業・休暇を安心して取得できるよう、休業・休暇等取得中でも、あらかじめ承認を受けた代行者が科研費の事務手続等を行える制度を2024年から設けています。本制度は、研究室の研究環境を維持し、研究活動への影響を最小限に抑えることで、研究者が安心して休業・休暇を取得できる環境を整備し、本学の研究力向上を目的としています。対象となる休業・休暇は、産前産後休業・産前産後休暇・育児休業、介護休業、病気休暇となっています。

ベビーシッター割引券配布事業

 仕事と子育ての両立に伴う負担の軽減に加え、児童の健全な育成に寄与することを目的に、育児支援の一環として、こども家庭庁の委託を受け公益社団法人全国保育サービス協会が実施する「ベビーシッター派遣事業割引券」により、ベビーシッター料金の補助を行っています。割引券を利用することで、ベビーシッターを利用した際に1日(回)の利用料金から対象児童1人につき最大4,600円(2,300円×2枚)の割引を受けることができます。

ベビーシッター割引券 | 筑波大学 ジェンダー支援チーム

ゆりのき保育所(学内保育所)の設置

ゆりのき保育所(学内保育所)

 男女職員の子育て環境の支援を行うことにより、就業環境の一層の向上に努め、優秀な教職員を確保するとともに、男女共同参画社会実現に資するために、事業所内保育施設を設置しています。

 利⽤対象者は、本学の職員(本法⼈の役員及び本法⼈と雇⽤関係のある者)で、利⽤者の勤務⼜は疾病等の事由により監護すべき乳幼児の保育に⽋けることが明らかである者ですが、定員に空きがある場合は、本学の学生等も利用できます。

ゆりのき保育所 | 筑波大学 ジェンダー支援チーム

 

女性研究者の紹介

「つくばで輝く研究者」の公開

 つくば市と共同で、市内で活躍する研究者をご紹介しています。学生が進路選択をするにあたり、研究者という職業が選択肢の一つとなるよう、地域の研究者(特に女性研究者)の人となり、研究者を志したきっかけ、学生時代の話等を記事+マンガで発信しています。

つくばで輝く研究者 | 筑波大学 ジェンダー支援チーム

「輝きつづける、私 Role Model Book」の公開

輝きつづける、私 Role Model Book

 筑波大学と、つくば女性研究者支援協議会関連機関の協力により、ロールモデル集「輝きつづける、私 Role Model Book」を作成しています。

 世代ごとに、研究者・技術者の皆様が課題に直面しながらも、工夫をしながら乗り越えステップアップを続けていらっしゃる様子を紹介しています。

輝きつづける、私 Role Model Book

 

多様性のある組織を作るための先進的な研修制度の紹介

 SOGI(Sexual Orientation:性的指向、Gender Identity:性自認)およびLGBTQ+を含む性的マイノリティへの理解啓発の取り組みとして、学内の教職員(特に学生対応および総務担当者)を主な対象とし、LGBTQ+に関する基礎的な知識を身につけることを目的とした研修を毎年実施しています。

 

男女共同参画・ダイバーシティ推進ウェブサイトの紹介

 筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局(BHE)のジェンダー支援チームウェブサイトでは、各種相談案内やライフイベント支援、キャリア支援、LGBTQ+支援など、「性(GENDER)」をめぐる様々な社会的・個別的な課題の解決に向けた取組についてご案内しています。本サイトは、各種支援事業やイベントに関する情報を発信し、学生や教職員が必要な支援や情報にアクセスし、課題解決に向けた一歩を踏み出すためのきっかけの場となることを目指しています。

ジェンダー支援チームについて | 筑波大学 ジェンダー支援チーム

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