京都大学の取組

 京都大学は、自由の学風のもと、型にはまらない思考を歓迎し育み、これまでに数多くの独創的な研究を生み出してきました。こうした伝統を背景に、ダイバーシティ推進宣言を公表し、多様性を大学の成長と発展の原動力と位置付け、特に女性研究者を中心とした支援に力を入れています。
 支援の取り組みは、男女共同参画及びワークライフバランスの観点から、「キャリアサポート」と「ライフイベントサポート」の2本柱で構成されています。「キャリアサポート」では、研究者ひとり一人のキャリアの段階に応じたシームレスな支援を展開しており、「ライフイベントサポート」では、子供の預かりや育児・介護中の研究活動、学会参加時のサポートなどを通じて、研究と私生活の両立を支援しています。さらに育児や介護の担い手として男性研究者も支援の対象としており、彼らの積極的な参画を促すことで多様なライフスタイルへの理解と意識の醸成にも取り組んでいます。 以下にその一部をご紹介します。
京都大学における女性のキャリアやライフイベントに応じた支援事業マップ

女性教員登用等支援事業

 本事業は、任期の定めのない、または任期が5年以上の定員内教員として女性を採用した部局に対し、奨励金(最大100万円)を配分する制度です。女性限定公募や、それに準ずる人事による採用が対象で、支援金は男女共同参画やワークライフバランス推進に資する用途に活用することが求めています。

子供の託児サービス

子供の託児サービス

 京都大学では、待機乳児支援、病児保育支援、ベビーシッター利用育児支援、おむかえ保育など、さまざまな体制を整えています。なかでも学童保育所「KuSuKu」は、土・日・祝日、及び小学校の長期休み期間に開所し、「預ける場所から行きたい場所へ」をコンセプトに、居心地の良い空間や、本学教員等が最先端や独創的な研究を小学生にわかりやすく伝える教育プログラム(アカデミックプログラム)を提供しています。

  • 学童保育所 京都大学キッズコミュニティ(KuSuKu)について
  • アカデミックプログラムの様子を見る(動画)
    2024年7月23日(火)「貼ったり 裂いたりの手品ショー」ダイジェスト版 スタンフォード大学 時枝 正 教授
  • 2024年7月23日(火)「貼ったり 裂いたりの手品ショー」ダイジェスト版 スタンフォード大学 時枝 正 教授

    学会・研究会等参加に伴う臨時的託児関連費用支援制度

     子供を養育する研究者が学会・研究会等に参加する際に臨時的に必要となる託児関連費用(託児費、異動費、宿泊費)の一部又は全額を助成しています。
     その他、上記以外の取り組みについては、こちらをご覧ください。

  • 京都大学男女共同参画センター
  • 本記事は2025年3月時点のものです。最新の情報は各大学のホームページにてご確認ください。

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